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冨宅:本日は大変お忙しいところありがとうございます。旧年中には襲名披露がございました。本当におめでとうございます。

幸四郎:ありがとうございます。

冨宅:今回は、お父様である二代目 松本白鸚様、そして十代目 松本幸四郎様、幸四郎さんのご子息 八代目市川染五郎さんの三代の襲名で、しかも高麗屋二度目の三代襲名ということで、歌舞伎界の奇跡とも聞かれます。幸四郎さんは、いかがなお気持ちだったのでしょうか。

幸四郎:37年前は祖父と父、私が三代で襲名いたしまして、確かに三代の襲名は歌舞伎の歴史において初めてのことでして、そして今回、代が変わり、二度目の三代襲名が叶いました。これには、父、息子、孫が同じ時代に生きていることはもとより、三代が歌舞伎役者でなければなりません。そう言う意味では、今なお父が現役で舞台に立っていること、そしてせがれも、役者を志して舞台に立っているという幸運に恵まれ、このような機会をいただきました。これも、ともかく多くの皆様に支えられて続けてこられたものですから感謝の念に堪えません。
冨宅:昨年の襲名披露公演では、『勧進帳』を親子孫三代で富樫、弁慶、義経を演じられて、本当に素晴らしかったです。私は歌舞伎座のみならず、新しく開場した南座でも拝見させていていただきました。幸四郎さんの弁慶は本当にお見事で感動いたしました。三代で一緒に舞台に立たれるというのは、どういうお気持ちなのでしょうか。

幸四郎:「舞台の上では親も子もない」とは言いますが、それは私には無理なことで、親子は親子(笑)。そうしたことを機械的にうまく仕分ける事はできません。とはいえ舞台に立てば、親や子供のことを気にして芝居する余裕はありませんので、確かに親も子もないというのが舞台なのかもしれません。親子ともども一緒に襲名披露の舞台に立ち、皆様にお祝いしていただけまして、このような稀にない機会を親子でいただけたという嬉しさは格別です。
冨宅:幸四郎さんは、襲名に至るまでも多くの舞台で、いろいろな役を演じられていますが、特に印象に残っている役はおありですか。

幸四郎:思い入れのある役は多くありますが、やはり『勧進帳』の武蔵坊弁慶には特別な思いがあります。弁慶は、曾祖父(七代目幸四郎)から代々の幸四郎がつとめてきた大事な役。私も、弁慶に出会ったからこそ歌舞伎役者を志しましたし、弁慶に憧れる気持ちに支えられて役者を続けることができたと思っています。ですから昨年、襲名披露でやらせていただけたことは、感無量でございました。

冨宅:勧進帳は歌舞伎十八番ですし、皆さんも大好きな演目です。会場では、観客の皆さんが幸四郎さんの弁慶に目を見張っていらして、会場全体に熱気を感じました。
幸四郎:よくよく考えますと勧進帳は、歌舞伎としては非常に特殊な演目です。お能の舞台を模した松羽目(るび・まつばめ)という舞台で演じられ、リアルな道具もなく、女形も出演しません。「荒事」と呼ばれる江戸歌舞伎十八番の代表作品の一つでありながら、歌舞伎独特の「見得」は1回のみです。歌舞伎の大きな特徴である女形や隈取り、白塗りというものが一切入っていない実に珍しいお芝居なんです。だからこそ、今後も上演され続けるのは大変なことだろうと考えています。
冨宅:幸四郎さんが思う歌舞伎の魅力はどのようなものなのでしょうか。

幸四郎:お芝居は、非現実的なものです。お客様もフィクションだとわかっていらっしゃるので、舞台で喧嘩があろうと、人殺しがあろうと冷静に席に座って見ていられるわけです。
大道具小道具、家の中や外の風景なども、けっしてリアルではありませんね。背景の空や海も、明らかに「絵」です。それがお芝居や音楽と調和することで、本当の風景に見えてくる。冬は寒く、夏は暑く見えてくるようになるのが、歌舞伎の不思議なところだと思います。
 現実離れした悲劇やファンタジックな世界があり、演じる者はそこに行くことができ、また見ている方を誘っていく。それがエンターテイメントなのでしょう。歌舞伎はそれが突出している世界であり、それが魅力だと感じております。

冨宅:本当にその通りですね。観客は物語の世界に引き込まれているのですね。私は、舞台の演出やお衣装、隈取りのメイクなどすべてにおいて楽しませていただいています。そういう空間に身を置くだけで心が沸き立ちますし、日頃なかなか聴けない邦楽の音楽に浸ることができるのも大きな魅力です。そういう意味でも、歌舞伎は日本独自の美意識が詰まっている気がします。幸四郎さんが思う美しさというのはどんなものですか。

松本幸四郎丈
歌舞伎役者
1973年東京生まれ。1979年三代目松本金太郎を名乗り初舞台を踏む。1981年七代目市川染五郎を襲名し、昨年、十代目松本幸四郎を襲名した。 「勧進帳」「熊谷陣屋」「春興鏡獅子」などの古典作品から、歌舞伎NEXT「阿弖流為」、ラスベガス初の歌舞伎公演「鯉つかみ」「獅子王」、歌舞伎とスケートがコラボした舞台「氷艶 HYOEN2017 破沙羅」などの新作も取り組む。
幸四郎:歌舞伎には常に美しさが必要とされます。舞台や衣装の色合い、お化粧などもそうですし、言葉も美しい音でなければなりません。ただ感情の赴くままにしゃべるということは、歌舞伎にはなく、きれいな音を使って感情を乗せていくのです。また、転んだ姿ですら、写真撮られても形になっていなければなりません。どんなシチュエーションであれ、どんな感情であれ、美しさは失ってはいけないものなのです。二枚目や美女といった役もたくさんあります。そういうときは、「自分はきれいなんだ、美しいんだ」と自分に暗示をかけるしかありません(笑)。お化粧は厚化粧ができますから、変身して、どれだけ理想的な美しさに近づけられるかが勝負です。
冨宅社長
冨宅 孝子/とみたく たかこ
エルビュー株式会社 代表取締役社長。
2004年エルビュー株式会社設立、ファッション、美容などの幅広い知識を生かし、美をトータルに追求している。日本の伝統文化にも造詣が深い。
冨宅:私の周りには、まだ歌舞伎を見たことがないという方が少なくありませんが、初めての方でも歌舞伎が楽しめるポイントを教えていただけますか。

幸四郎:歌舞伎は知れば知るほどおもしろい世界なので、ちょっと時間を作っていただいて、まずは見ていただくことに尽きると思います。お芝居は、ストーリーを追うというのが基本的な見方だと思いますが、それのみを目的にいらっしゃると、戸惑われるかもしれません。というのは時代や衣装、言葉も音楽もかなり違う世界だからです。 ストーリーがわかれば興味は深まることもありますが、そうでないところにも歌舞伎のおもしろさがあります。たとえば色彩。道具、衣装、カツラやお化粧、着物まで、その色彩を見ていただくだけでも目を見張るものがあります。また、音楽も生で歌舞伎ならではの演奏に浸っていただくこともできます。
さらに歌舞伎は、演目ごとに幕間(休憩時間)があるのも特徴です。トータルで1時間ほどあるので、お客様は食事をされたり、名菓やお土産を買われたり、劇場内の絵画や書画を観られたり楽しんでいらっしゃいます。
冨宅:私も休憩中は必ず売店へ行き、歌舞伎座でしかおいていないグッズを見るのも楽しく、焼きたての人形焼きもとっても美味しく、よくいただいています。

幸四郎:また「歌舞伎に行くなら着物でも着て行こう」など、出かける前から楽しめるのも歌舞伎ならではではないでしょうか。
昨今は、究極のナビ社会ではありますが、あえてナビに頼らず、何かを探しに来る感覚でいらしていただけると、必ずや興味があるものが散らばっていると思うので、そうやって来ていただければおもしろいと思います。

冨宅:敷居が高いと思われがちですが、気楽に楽しめますので、是非足を運んでいただきたいですね。
冨宅:歌舞伎とは少し違うところで、幸四郎さんの鼓を何度か拝見したことがあります。私は長唄今藤流のお家元について三味線を習わせていただき18年になるのですが、一昨年の歌舞伎座で行われた今藤会で、幸四郎様の鼓を拝聴しました。大変難しい「藤船頌」を披露されていたのでとても感動いたしました。鼓はお好きでいらっしゃいますか。

幸四郎:ええ。お稽古事の一つではありますが、中でも好きで随分お稽古をしていただきました。

冨宅:鼓はとても難しそうにお見受けしますが。

幸四郎:そうですね。鼓は太鼓と違って、打てば鳴るものではないので、鳴るようになるのが難しい点ではありますが、それがおもしろいところでもあります。
冨宅:鼓の間もそうですが、長唄は立三味線の間で合奏され、オーケストラのように指揮者がいるものとは違って、察し合いながら演奏するのは日本独特の芸能のように感じます。

幸四郎:指揮者がいないというより、つけられないのかもしれませんね。曲の中で三味線がコンダクターになったり、唄がコンダクターになったり、鼓や太鼓になったりと、曲の部分、部分で変わってきますから。またそれが邦楽の最大の魅力ではないかと思います。
冨宅:舞台に入られると、1か月近い長丁場でいらっしゃって、体調管理は大変だとお察ししますが、心がけていらっしゃることはありますか。

幸四郎:毎日3度きちんと食事をするくらいで、特別なことはしていません。舞台によっては体力を使うものもありますから、体重の変化はなるべくないように、しっかり食べるようにしています。

冨宅:拝見していますと、公演を終えられて、間もなく次の公演が始まるなど、ゆっくりと休まれる間もないようにお見受けします。

幸四郎:そうですね。また、次の月に一緒になる役者さんが別のところで出演されるときなどは、お稽古もその方の舞台が終わったあとに合わせるしかありませんから、4、5日くらいで合わせのお稽古ということも多々あります。
冨宅:本当にお忙しく、ハードスケジュールをこなされていらっしゃるのですね。これから今まで以上に歌舞伎界をリードしていくお立場ですが、歌舞伎を通して、皆様に伝えていきたいことはございますか。

幸四郎:歌舞伎は歴史のある芸能ではありますが、「これが昔の日本人が作った芸能です」ということを紹介するために私はいるわけではありません。演劇として、皆さんに感動していただくためにやっている役者です。芸能、演劇の中にはさまざまなジャンルがあり、歌舞伎はそのうちの一つで、言うなれば専門職でございます。現代のように、いろんなことが自由にできる時代にあって、一つのことに掛けるのは古い生き方なのかもしれません。しかし逆に、それだから見ものであるとか、かっこいいなあと、と感じていただけるよう力を尽くしておりますので、ぜひ時間を作ってのぞきに来ていただければと思います。

冨宅:私も、微力ではありますが、少しでも多くの皆様に歌舞伎の素晴らしさを広めるお伝いができればと思っております。最後に、これからの抱負をお聞かせいただけますか。

幸四郎:歌舞伎発祥から400年、そのうち高麗屋は300年続いておりますので、多くの役がございます。そうした役を演じ、その魅力を伝えていきたいです。特に今年は元号も変わり、新しい時代が始まっていきます。そこで新たに生まれるものを吸収し、新しい歌舞伎を作っていきたいと思います。

冨宅:心より楽しみにしております。本日は貴重なお時間をいただきましてありがとうございました。

※荒事:荒々しく豪快な歌舞伎の演技。
※見得:演技中にポーズを作って静止する演技。

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