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冨宅:東哉さんの器は、お料理を美しく見せてくれます。使いやすくて、どんなお料理にも合うので、毎日必ずテーブルにのっています。
山田:ありがとうございます。私共は芸術品ではなく、食器を作っています。飾って頂くものではなく、使ってい頂くもの。作品というより、商品という感じです。今の人なら「アーティスト」といわはるのかもしれませんが、父は「職商人(しょくあきんど)」という言い方をしてました。つまり、注文を頂いて商品を作って代金を頂いて。また注文を頂いてという…。原価も考えながら、その中にはちゃんと自分のオリジナリティも入っている。その価値を決めるのは、お客さんや周りの人たちという考え方ですね。 |
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| 冨宅:東哉さんの器は、心が込めらていることが、よくわかるので、私にとっては作品に近い存在です。 |
山田:そういって頂けると、ありがたいです。京都のものは、どこかしらピーンとはりつめた感じがあり、また薄手のものが多いですので、温かみや素朴さには欠けるきらいがあります。食器は全て東哉のもので揃えたいと言うてくれはるお客様もいはりますが、そうすると息が詰まってシンドクなるかもしれませんので、違う産地のものも取りあわさはるほうがよろしいのではと、お話させて頂いています。
冨宅:東哉さんの器には、伝統の中にも、現代を感じますが。
山田:現代を生きていないと、伝統とは言えません。なくなってしまったもんもいっぱいあるわけで。今もちゃんと生きているからこそ、伝統なんですね。 |
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冨宅:私はパーティの土産や、大切な方への贈り物にも東哉さんの器をよく使わせて頂いています。そのひとつひとつが手作りで、包装も大切なものを優しく包むようにされていて、お送りする方へ失礼がないと思うと、とても安心です。
山田:エコの時代でもありますから、過剰包装はいけないと思います。でも、過剰とは多すぎてありあまるという意味ですから、丁寧な包装がいけないという事ではないと思っています。うちは先代の頃から、こういう物に対しては、こういう包装を…つまり格のある正しい包装をしようと考えてきました。注文を頂いて、先様にお送りするわけですから、きちんとしたたたづまいで商品を送りだしたいのです。必要なことをしているだけで、過剰だとは思っていません。冨宅社長のように、きちっとやってもらって有難いといって頂ければ、こちらも有難いことです。水引やのしのかけ方にも、それぞれルールがありますし、それをキッチリ守っていくことも大切だと思います。
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冨宅:最後に、東哉さんのお考えになる美とは何でしょうか?
山田:難しいですが、神様が人間に与えてくれた素晴しい感性。生きていく上でなくてはならないものですね。住環境が変わりましたけど、できる範囲で季節ごとのしつらいを子供に見せ、自分たちも楽しむ。こういう事が大切だと思います。
冨宅:今日は、お忙しい中、貴重な時間をおつくり頂きましてありがとうございました。 |
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| 京都通の冨宅孝子社長が、京都では必ず立ち寄るというご贔屓のお店をご紹介します。華やかだけでなく、毎日の生活に美しさをもたらしてくれる逸品に出会えます。 |
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祇園の四条通りにある呉服店。93歳になる女主人が織物好きとあって、友禅などの染物だけでなく、つむぎなども数多く扱っています。艶やかな京都だけでなく、粋な普段着の京都を垣間見ることができます。その中でも京都らしいアクセントが特徴。バッグなど小物を扱っており、手ごろなお気に入りが見つかります。 |
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懐石仕立てのフランス料理として有名な「西洋膳所 おくむら」の祇園店。日本の食材を、日本人の味覚に合わせて創造するフレンチは、斬新の一言。洋食器や現代作家の器とマッチする、お料理は、一幅の絵のよう。カウンターテーブルからは、テキパキと働くシェフの姿が見え、気取った印象もない。お客様の食事の進み具合を見ながら、絶妙なタイミングで次の皿が運ばれる。伝統を深く理解しているからこそ、新しいチャレンジを楽しめるレストランだ。 |
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