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環境省からの「紫外線保険指導マニュアル2006」を参考にして説明しましょう。
地球上の生き物はすべて太陽から生命とエネルギーを受け取っています。太陽の光は非常に大きなエネルギーを持っており、目に見える光(可視光線)のほかに、目に見えない赤外線や紫外線が含まれています。紫外線は地表に届く光のなかで最も波長が短いもので、当たっているのかどうかわかり難い光です。私たちは皮膚表面から光を直接吸収して光のエネルギーを受けとめています。強い(エネルギーが大きい)光は私たちにとって刺激となります。紫外線は細胞に対する刺激作用が可視光線より強いのです。そのため紫外線を浴びすぎると健康に影響をあたえます。
皮膚は必要以上の光から自分を守る仕組みを備えています。最強の防御は色素細胞が作るメラニン色素によって行われます。メラニンは紫外線、可視光線、赤外線のすべてを広く吸収します。
人の肌の色がさまざまなのは、黒褐色のメラニン色素のせいで、メラニンが多いほど肌の色は黒くなり、紫外線に対して抵抗性があります。日本人は赤くなって、その後数日して褐色になりますが、とくに色白な人は障害を受けやすいので紫外線対策が必要です。
色素細胞とメラニンは私たちにとって非常に重要な防御機構です。紫外線があたると、色素細胞はメラニンをどんどん作り、まわりの角化細胞にも分配します。そして基底細胞に帽子をかぶせたようにメラニンが覆い肌を守っています。そのため、むやみに色素細胞の働きを弱めたり、メラニンを減らすことは健康にとって好ましいことではありません。無用の紫外線を浴びないようにすることが大切です。
紫外線の強さは、時刻や季節、天候などによって大きく変わります。一日のうちでは正午ごろ(夏には午前10時〜午後2時に1日の60%)、一年のうちでは春から初秋にかけて(4月〜9月に1年間のおよそ70〜80%)強くなります。実際にどの程度紫外線を浴びるかは一人一人の生活スタイルによって異なります。可視光線と同じように、建物や衣類などでその大部分が遮断されます。しかし、日陰が明るいように散乱による影響もかなりあることもわかっています。
PROFILE
TTI・エルビュー(株)顧問 医学博士 野崎正勝氏
(財)生産開発科学研究所 薬理研究室室長
元岐阜大学医学部助教授。
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