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肌の状態を示すことばのひとつに「敏感肌」があります。春先には「敏感肌」が多くみられるといわれます。「敏感肌」とは、普通は問題が起きることがない刺激に対して敏感に反応していろいろな問題を引き起こす肌の状態を表しています。このような状態になる最大の原因は皮膚の「バリア機能」が低下していることです。いわゆる皮膚炎とされる病的な状態ではありません。しかし、ケアを誤ると病的な状態におちいってしまうことがあります。
バリア機能が低下した皮膚は、皮脂と水分のバランスが悪い、皮脂がたりない、水分がたりないということがみられ、乾燥肌の状態になっています。乾燥して敏感な状態を修復しようとセルフケアがフルに働こうとします。ここで、セルフケアが過剰に働くことがあり、その結果、ヒリヒリしたり、ほてり感があったり、荒れた状態になります。ターンオーバーにも変化がみられます。このような状態が進むと病的状態となり手当てが必要となります。
「バリア機能」が低下している「敏感肌」をととのえるには、皮脂の状態をきちんとすることがポイントです。それには、皮脂と水分をどう保つかということに加え、ターンオーバーを整えることです。皮脂の状態が悪いと保湿性の化粧品を使用しても効果はありません。水分が通過しにくい脂質膜を肌の表面につくること。そのためには、過度な洗浄を避け、皮脂をとりすぎないようにすることです。特に、洗浄用化粧品をむやみに使用すると肌を傷め、肌の状態をさらに悪化させることになります。そして、洗浄した後には油分をおぎないましょう。
皮脂分泌は性ホルモンに支配されていますので女性特有の性周期に強く影響を受けます。周期に乱れがある場合や更年期には「敏感肌」がみられます。精神的ストレスも原因になることが知られています。また、喫煙(タバコの煙)は、ニコチンが末梢血管を収縮させて皮膚の血流を下げ、肌の水分の減少や肌のはりの低下などを起こし、肌トラブルの大きな原因となります。
PROFILE
TTI・エルビュー(株)顧問 医学博士 野崎正勝氏
(財)生産開発科学研究所 薬理研究室室長
元岐阜大学医学部助教授。
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