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皮膚の最も外側は細胞がサンドイッチのように積み重なってできあがっていること、それは10層以上で、層の間は水が結合した脂質で埋められていることを前回書きました。この細胞間脂質は水を結合しているだけでなく保湿成分として知られているアミノ酸、有機酸、尿素などと合わさった複合物として、肌が本来備えているバリア機能を十分に発揮することができます。そのため、細胞間脂質を保持することが肌のケアにとって非常に大切です。細胞間脂質が減ってくると肌はしなやかさがなくなり、水分の蒸発が進み、うるおい感も乏しい状態になってきます。
肌の水源は私たちの体そのものです。そのため、肌からの水の蒸発を抑えれば乾燥肌を整えることができます。冬の乾燥時期は水が閉じ込められるよう保湿性の高いエモリント効果があるもの(クリーム)を使用することがポイントです。モイスチャライザー(化粧水)だけのケアではでは多くの効果は期待できません。
ひじやひざなどの荒れの改善に尿素を含むクリームが使われます。尿素には角質溶解作用と保湿作用があります。皮膚に塗られた尿素は浸透圧によって体内から水を吸い出し、その水と強く結合して比較的強い保湿効果を示します。そのため皮膚は軟らかくみずみずしくなりますが、尿素がつくりあげた状態であって、皮膚そのものが改善されたわけではありません。エモリント効果のある保湿クリームなどでの更なるケアや皮膚の血流を上げる工夫などが必要です。細胞間脂質の成分としてスフィンゴ脂質(セラミドなど)が良く知られています。セラミドは保湿効果をもつため、これらが含まれているエモリント剤なども有効でしょう。なお、尿素の大きな浸透圧は皮膚の刺激になることがあります。
エレクトーレには細胞間脂質の水構造を保持する作用があります。その為、冬の乾燥が厳しくなる今の時期の肌バランスを整えるのにふさわしいといえるでしょう。
PROFILE
TTI・エルビュー(株)顧問 医学博士 野崎正勝氏
(財)生産開発科学研究所 薬理研究室室長
元岐阜大学医学部助教授。
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