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保湿のしくみ
わたしたちの体重の約60%は水です。身体じゅうが水で満たされており、水の性質をたくみに利用して生きています。体内から水が失われないように、皮膚の角質層が薄くて強いシートとして広がっています。角質層が傷つくと体内から水が失われるだけでなく、外からの刺激を防ぐバリア機能も壊れてしまいます。
そのため、角質層はラップフィルムのようなシートではなく、サンドイッチのような構造をしています。場所によって異なりますが大部分は10層以上の細胞の層でできあがっており、層の間は脂質成分とそれに水が結合してできあがった脂質(細胞間脂質)でびっしりと埋められています。
角質層は細胞間脂質の結合水として水を保持していると同時に吸湿性(吸水性)があり、空気中からも水を吸いこんでいます。この保水性と吸水性によって乾燥した環境の中でも柔らかさを失いません。細胞間脂質が減少するといろいろな肌トラブルが起きてきます。しなやかな肌にとって細胞間脂質の状態がポイントといえます。

夏に受けた刺激などによって傷ついた肌は自己修復のためセルフケア機構がフルに動きます。このときターンオーバーのスピードに異常が起きると炎症の状態となり、細胞間脂質が不十分な角質層ができあがってきます。このような角質層は保水・吸湿性ともに劣っており、水分保持が十分できず乾燥した荒れた肌につながります。そして冬のような乾燥した環境では荒れはさらに進み肌の内部である表皮にまで影響をあたえます。
過度の洗顔、化粧品の使い過ぎは細胞間脂質を直接失わせることになり、さらに肌に負担をかけてしまいます。

保湿のために使われている化粧品には皮膚表面からの水の蒸発を抑えるエモリントと、化粧品成分が水と結合して保湿するモイスチャライザーがあります。いろいろな保湿成分からなるモイスチャライザーは細胞間脂質がととのっていないと効果を発揮することができません。

健康な肌づくりにはターンオーバーの正常化がなによりも重要です。エレクトーレは炎症を抑え、ターンオーバーを正常化することが認められています。
PROFILE
TTI・エルビュー(株)顧問 医学博士 野崎正勝氏
(財)生産開発科学研究所 薬理研究室室長
元岐阜大学医学部助教授。
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