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 私の住む萩は山陰の小都市で古くから焼き物の町として知られてきました。特に茶道の世界に於いて萩焼は楽焼や唐津焼等と共に茶人に愛されて今日に至っています。我家も四百年近く続く陶家ですが、私はこれまで茶陶とは少々趣の違った作品造りをしてきました。1984年、山口県立美術館内部に約40tの生土で本物のガードレールを使って道路を作り、その上をジープとバイクを走らせ、路面に轍を付けた作品「デッドエンド」により 私の大型作品造りが始まりました。最新作は約20tの土を使い縦横45cm、高さ2m、重さ800kgの直方体の土の塊を25本焼き、高さ1メートルの鉄の台上に林立させた「黒の遺構」という作品です。私は大量の土に地球の大地の持つ絶対的存在感、破壊的エネルギー、母の如き包容力等を求めてきました。しかし 最近は一握りの土を使っての掌中の一碗に未知なるものを求めるに値する予感を憶えている次第です。さて、如何になることやら。
   

プロフィール:三輪和彦
1951年 山口県萩市に生まれる
1975年 サンフランシスコアートインスティテュート留学のため渡米
1981年 帰国
1984年 現代の陶芸U「今大きなやきものに何が見えるか」(山口県立美術館)への出品を皮切りに現在に至る

   
 
お知らせ
平成20年1月15日から21日まで日本橋三越本店にて
「三輪和彦 白き地の詩U」展を開催予定
   
TTI・エルビュー社長 冨宅孝子が日本の美をよりすぐって毎回ご紹介します。
昨年、萩を訪れた時に、三輪様の個展を拝見させていただきまして、白の趣のある作品は私の大好きなテイストだったこともありまして、深い感動を覚えております。
先日、シンガポールのある要人のご自宅に招かれました時に、三輪様が創られたお皿をお土産にお持ち致しまして、大変に喜んでいただき、しばらくその話題でもちきりになったほどでした。作品はもちろんのこと、直筆が書かれた木箱に入って、紅白の水引がかけられている包装にも感嘆されていらっしゃいました。
この度は、三輪様にご出筆いただきまして光栄に思っております。
三輪和彦様とご一緒に
 
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