INNER

知っておきたい 体のこと

Vol.2

2022春


免疫力の低下
大人の女性に起こりうる心と体の不調の原因、その解決法を専門家に伺います。 

不快な環境によるストレスが免疫力のダウンにつながる

夏は気分も活動的になりますが、一方で1年でもっとも免疫力の消耗に気をつけたい季節でもあります。

「例えば室内外の気温差。エアコンの効いた室内や電車の中は寒いのに、外に出ると汗でべったり。 汗をかいた服に肌がそのまま触れて、かえって冷えてしまう…なんてこと多いですよね。また、街は夜になっても煌々と明かりがついていて、昼は明るく夜は暗いという本来なら当たり前のリズムがくずれがち。 実は温度の変化や光によるストレスは、自分で思っている以上に影響があるのです。脳の視床下部ではホルモン、自律神経、免疫機能をコントロールしていますが、視床下部にこうしたストレスが慢性的に入ってくると、 免疫機能も低下します。ですから、なるべく環境ストレスを減らすことがまずは大切です」

普段からどんな心掛けをすればよいでしょうか?

外での気温対策はなかなか難しいですが、 出先で汗をかいたらそのままにしないことです。 私は自転車で移動することが多いので、いつも着替え持参で汗をかいたら下着まで取り替えます。着替えが現実的に難しは、トイレでいったん上を脱いで、デオドラントシートで脇や首の後ろを拭いてから着直すだけでもずいぶんさっぱりします。外では消耗しやすい分、家の中ではできるだけ快適に過ごしましょう。なかでも睡眠環境は大切です。もともと更年期世代は寝汗をかきやすいなど睡眠満足度が高くなく、夏は室温調整の失敗で睡眠が浅くなりがちです。 寝不足が続くと免疫力の低下だけでなく、メンタルにも大きく影響します。心地よい温度や湿度には個人差があるので、快適な環境設定をいろいろ試してみください」

こんな症状を感じたら要注意!?
免疫力ダウン度チェック
□ 朝起きても疲れがとれていない
□ 睡眠時間が不足している
□ 仕事が忙しく自分の時間がとれていない
□ 口内炎ができる、口の端が切れやすい
□ 夏バテしていると感じる(食欲がない、体がだるい)





夏を元気に快適に過ごすために
心掛けたい4つのコト

家では自分が心地よく感じる温度と湿度をキープ
一般的に夏は気温25~28℃、湿度40~60%が快適の目安。とはいえ個人差があるので自分の好みでOK。高尾先生の場合、就寝中は温度を低めに設定して、羽毛布団をかけて寝るそう。

汗をかいたら放置せずに拭くor 着替える
汗をかいたままにしておくと、体温が奪われて体が冷えたり、皮膚の免疫機能が弱まって肌あれやかゆみの原因にも。デオドラントシートやハンカチでこまめに拭くだけでも効果あり。

帰宅したら口をゆすいで常温の水やお茶で水分補給
脱水を防ぐためにも水分補給はしっかりと。暑いところから帰っていきなり冷たいものを飲むと内臓に負担がかかるので、常温の水かお茶で体を潤してから、冷たいものを摂る工夫を。

夕方以降はできるだけ蛍光灯の光を浴びない
蛍光灯の明るい光は交感神経を刺激し、オレンジ色のおだやかな光はリラックスさせます。夕方以降、家で過ごす時間はダウンライトに切り替えて、体内のリズムを整えましょう。